意外と難しい、合理的な判断

こんにちは、富永です。

突然ですが、質問です。

中身が見えない封筒の中に、５００円、１００円、５０円、１０円、５円、１円の硬貨がそれぞれ１枚ずつ、合計６枚入っています。

あなたは、１００円払って、この封筒から硬貨を１枚引くことが出来ます。

さて、あなたは挑戦しますか？やめておきますか？

どうでしょう？

期待値を考えてみる

この質問から分かる事は、『人は意外と合理的な判断が出来ていない』という事です。

どちらの選択が得なのか、これは「期待値」を考えるとわかります。なんだか難しそうな話に聞こえますが、小学校で習う簡単な計算式です。

１００円でどれだけのリターンを得ることが出来るかを考えてみましょう。

それぞれの硬貨を引く確率はどれも同じ確率で１／６とします。

１００円を支払って、受け取れる期待値は１１１円ということがわかります。

ですから、この場合１００円を支払って、「挑戦した方が得」ということがわかります。

６００円を支払って6回チャレンジすれば、確率から言うと６６６円貰うことができます。（もちろん6回程度ではその限りではありません）

何度も繰り返すことで、1回あたりの期待値は１１１円に収斂（しゅうれん）していくのです。

普段、私たちは、わざわざ計算をして判断をしていません。もっと直感的な判断をしていると思います。

しかし、実はその判断は間違っていることも多いのです。

宝くじの期待値は？

年末や時期によって、話題になる宝くじ。期待値はいくらなのでしょうか？

ジャンボ宝くじの１枚３００円あたりの期待値は約１４５円程度だと言われています。

実際に宝くじの売上金の使い道を見てみましょう。

売上金の４７％が、当選金として支払われていることが、わかります。繰り返し買い続ければ、投資した資金は４７％に減ってしまうのです。

宝くじに参加した人、全体の資金は減ってしまうので、これを一般的に『マイナスサムゲーム』といいます。

もちろん、宝くじを買ってはいけない、と言うことではありません。夢を買うことをは楽しいことだと思います。

株式投資は？

一方、株式投資は『プラスサムゲーム』と言われています。

長期で考えると、世界経済は成長していて、投資した全員の分前は増え続けているからです。

この事から、自身の資産を株式などで運用することは、とても合理的な判断だと言えます。

とは言え、株式投資家の中にも競馬などのギャンブル好きもいらっしゃいます。

重要なのは、大事な資金は株式投資で合理的に増やし、好みによっては、たまにギャンブルなどで楽しむなど、バランス感覚ですね。