こんにちは、富永です。
預貯金で金利がつかないのは、当たり前の時代ですね。
ある程度のリターンを得ようとすると、当然リスクがあります。
もちろん、そのリスクもある方法で、きちんとコントロールできます。
しかし、リスクなしで、お金が増える方法はないのでしょうか?
はっきり言って、リスクなしで、お金が増えるという話は詐欺と言っても過言ではありません。
では、限りなくリスクを抑えて、大きなリターンを得るを方法は、全くないのでしょうか。
実は、あるのです。
それは、年金の『繰下げ受給』です。
年金の繰下げ受給はかなりお得な制度です
ここで言う年金は、保険会社などに、個人で積み立てる、個人年金ではありません。
みなさんが、お給料から支払って65歳からもらえる、厚生年金などの公的年金ですね。
制度が複雑で、年齢によっても若干違う事があります。個別での問い合わせは、お近くの年金事務所に問い合わせくださいね。
今回は、一般的な説明になります。
公的年金は、みなさんが65歳になると受け取れるようになります。
しかし、65歳から受け取らず66歳から受け取ると年金額が8.4%増えます。

例えば、あなたが65歳から年金を、年間120万円もらえるとします。
仮に年金を、66歳から受け取るようにするだけで、年間の受取額が130万円になります。
そして、この8.4%増えた年金額がずっと続くのです。
この低金利の時代に、1年で8.4%も確実に増える金融商品はありません。
金利が高かった、1974年の郵便貯金の金利が8%ですから、すごい増加率ですね。
1年間遅らせて受け取るだけで、一生もらえる年金が8.4%増えるんです。
しかも、さらに1ヶ月遅らせるごとに0.7%増えるます。最高で5年間遅らせて70歳から受け取ると42%増えるのです。
120万円受け取る予定だった年金は、170万円ほどになりますよ。
そんなに待てないよ!という方には後半で対策もご案内します。
年金の繰下げ受給の仕方
繰下げ受給の仕方は簡単です。
65歳誕生日のちょっと前に、受け取りの手続きの書類が送ってきます。その手続きをせずに、ほったらかしにするだけです。
あとは受け取りたくなった時に、手続きに行くと「繰下げた分を遡って受けとる」か「繰下げた分増額するか」を選ぶので「増額」を選ぶのです。
注意することは?
年齢によってですが、昭和36年4月1日以前生まれの男性、昭和41年4月1日以前生まれの女性は特別支給の老齢厚生年金は繰下げできない場合があります。また、加給年金は繰り下げると受け取れなかったりするので注意が必要です。
難しい言葉が多いので、混乱しますよね(汗)
わからないことは、年金事務所に個別に問い合わせることをおすすめします。年金は一人ひとり違うので、注意が必要ですね。
ただ、最初にお伝えしたように繰下げのメリットは大きいです。
平均寿命まで生きると考えた場合、70歳までは繰下げれば繰り下げるほどお得です。
生涯で受け取る年金額はどんどん増えます。
「受け取りまでそんなに待てない!」という声も聞こえてきそうですね。しかし、可能であれば検討したほうがいいです。
そのためには、健康で長く働く事と、年金受給までの資金を準備することが、大きなポイントになります。
年金を受け取るまでの、つなぎ資金を用意することで、ゆるく働きながら、つなぎ資金で生活できれば、繰下げ受給が可能になります。
また、働けなくなったり資金が厳しくなったら、すぐに年金を請求すれば繰下げた分だけ、増えて受給できるので安心ですね。
コメント