５０代の平均貯蓄額はいくらか？

こんにちは、富永です。

５０代になり、退職後の生活を見据えて貯蓄について考えている方も多いのではないでしょうか？

しかし、貯蓄についての情報はさまざまです。どれぐらい貯蓄していれば安心なのかわからない、と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、この記事では日本人の５０代の平均貯蓄額について調べ、解説いたします。

５０代の平均貯蓄額を知ることで、あなたがどの程度貯蓄をしているかを客観的に把握することができます。

また、５０代は退職後の生活に向けて、年金や貯蓄などの資産形成が非常に重要となる時期です。

この記事を読むことで、あなたが将来の生活を安心して送るために、どの程度貯蓄をしておくべきかを知ることができます。

日本人の平均貯蓄額は？

５０代の平均貯蓄額を見る前に、貯蓄とは何かを考えてみましょう。

貯蓄とは、収入から支出を差し引いた残りのお金を、将来のために蓄えることです。

将来に備えるために、年金や退職金、株式や不動産、預金や保険など、さまざまな形で貯蓄をすることができます。

それでは、日本人の５０代の平均貯蓄額について見ていきましょう。

令和４年の調査によると、５０代の平均貯蓄額は１２５３万円でした。しかし、これは平均値であり、実際には人によって大きな差があります。

平均値と中央値は、データの分布によって異なる値を示します。平均値はデータ全体の合計をデータの数で割った値であり、外れ値の影響を受けやすいです。

例えば、身長１６０cmの３人がいるとします。この中に身長２００cmの１人が加わるだけで、平均身長は１７０cmと１０cmも増えてしまいます。

一方、中央値はデータを小さい順に並べたときに、真ん中にある値のことを指します。

中央値は外れ値の影響を受けにくく、データ全体の中央値を示します。つまり、実際のデータの傾向をより正確すことができるのです。

平均値よりも中央値

先ほど紹介した５０代の平均貯蓄額については、１７０５万円でした。

しかし、先ほど述べたように、この平均値は外れ値の影響を受けやすくなります。ですから、データの実際の傾向を正確に表しているとは言えません。

そのため、中央値で見た場合には、より現実的な貯蓄額が示されることがあります。

５０代の日本人の平均貯蓄額に対して、中央値で見た場合は約７８０万円程度と言われています。

老後の備えとして５０代の貯蓄は足りているのか

このように、平均値と中央値では貯蓄額に差があります。中央値で見た場合も、十分に備えができているとは言えませんね。

将来に備えるために、不足分を備えるための方法として、年金や運用などを検討することが挙げられます。

年金に関しては、国民年金や厚生年金、企業年金などがあり、自身に合った年金制度を選ぶことが大切です。

また、繰り下げ受給などで受取額を増やすという選択肢もあります。

運用に関しては、リスク分散のために複数の商品に分散投資することが推奨されています。将来に備えるために、適切な方法で貯蓄を増やし、不足分を備えることが大切です。

貯蓄額には、年収や家族構成、住居状況、仕事の安定度など、さまざまな要因が影響します。

例えば、高収入者や独身者、住宅ローンを完済している人などは、貯蓄額が多い傾向にあります。一方で、低収入者や家族が多い人、住宅ローンの返済中の人などは、貯蓄額が少ない傾向にあります。

また、年齢によっても貯蓄額に差があります。

２０代や３０代は将来のために貯蓄を始める人が多いです。ですから、年収に対して比較的高い貯蓄額を持っている傾向があります。

一方で、４０代や５０代は子供の教育費や住宅ローンなどが多くなるため、貯蓄額が減少する傾向があります。

ただし、退職後の生活に備えるためには、５０代のうちから貯蓄をすることが重要です。

年金だけで生活ができるかどうかは、年金額や生活費、健康状態などによって異なります。将来に備えて貯蓄をしておくことが、安心して生活を送るための一つの方法です。

まとめ

日本人の５０代の平均貯蓄額は、１７０５万円でした。また、中央値は７８０万円です。

しかし、貯蓄額は人によって大きく異なり、年収や家族構成、住居状況、仕事の安定度など、様々な要因が影響します。

将来に備えて貯蓄をすることは、年金だけで生活ができるかどうか不安な５０代の人々にとって、安心して生活を送るための一つの方法と言えます。

自身のライフスタイルに合わせて適切な貯蓄をすることが大切ですね。