投資で失敗しないための、長期、分散投資の方法と考え方

資産運用

投資といえば、まとまった資金で、株や不動産を買うというイメージがあると思います。

実際に、バブル期には大儲けした人がいた一方で、その後のバブル崩壊で大損して借金をしてしまった人もいました。

そんなイメージが強いためか、多くの日本人には投資に対するネガティブなイメージがあるのも事実です。

しかし、ほとんどの場合、投資で借金をすることはありません。

借金をして投資をする、もしくは借金をする仕組みになっている投資法を利用しない限りそのような事はないのです。

分散投資

本来の投資は、お金を株式や不動産に投資して、運用する事でリターンを得る事です。

しかし、ある会社の株を買おうとすると、日本では普通、100株からの購入になるため、まとまった資金がないと投資できません。

例えば、トヨタ自動車の株を買おうと考えた場合、2021年10月8日の株価は、1923円です。100株購入すると、約20万円ほど必要になります。

また、投資初心者にとって、1つの会社に投資する事はリスクが高いと考えられます。

たくさんの会社に分散投資することが、リスクを抑え投資できる手法なのです。

なぜなら、1つの会社だけに投資した場合、その会社の株価が暴落、もしくは倒産したとすると大きな損失を出します。

仮に、1000社に均等に投資した場合はどうでしょう?

1社が倒産しても損失はたったの0.1%です。

しかし、多くの会社に分散投資しようとすると、多額の投資資金が必要になってしまいます。

トヨタ自動車1社で最低20万円です。ユニクロを運営しているファーストリテイリングは最低70万円必要です。

10社に分散投資するだけで、数百万円は必要になります。

過去には、そういう時代もありました。私たちの両親が若かりし頃、電話で証券会社に注文をし株を買うような時代です。

「分散投資をする」と言うよりは「値上がりに賭ける」と言うような時代ですから当然、大儲けする場合もありますが、大損した人も多くいます。

そのため、株は危険、ギャンブルといったイメージを持った方もいらっしゃるのです。

現在は、インターネットもあり、さまざまな会社が、いろんな商品を開発しています。

月々1万円で、簡単に1000社に分散投資することも可能です

長期投資

それから、投資には長期の視点も重要です。

例えば、以下のグラフをご覧ください。

引用:https://www.gpif.go.jp/gpif/long-term-vision.html

こちらは、1969年末に国内株式、外国株式、国内債券、外国債券に100万円ずつそれぞれ投資したものです。

2020年には

・国内株式 23倍
・外国株式 39倍
・国内債券 13倍
・外国債券 6倍

となっています。

投資した400万円は約50年で8100万円になっているのです。

さすがに、50年前だと物価も違いますし、ちょっと実感が少ないかもしれませんね。

以下の図をご覧ください。

2000年からの20年を見ても、400万円が940万円になっているのがわかります。

引用:https://www.gpif.go.jp/gpif/long-term-vision.html

しかし、順調に毎年増えていたわけではありません。

引用:https://www.gpif.go.jp/gpif/diversification2.html

こちらは、先程の4資産の1年ごとのリターンを表したものです。

変動が小さかった年が、少ないことがわかりますね。

大きく上昇した年もあれば、大きく下落した年もあります。

特に、債券に比べ、株式は大きく変動しています。

この変動の幅のことを、投資の世界では「リスク」と言います。

このリスクが、リターンの源泉になります。

ですから、リスクが大きいものは、リターンが大きいのですね。

リスク(=危険)が大きいからリターンが大きい、のではなく、リスク(=振れ幅)が大きいからリターンは大きくなるのです。

この長期、分散投資を理解していれば、投資で着実に資産を増やすことができます。

さらに詳しい内容はこちらでお話しています。

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