こんにちは、富永です。
ロシアとウクライナの戦争が長引く中、アメリカの株式指数は年初来、下落を続けています。
このような下落相場の時に、よく質問をいただくのが、
「金・プラチナへの投資は、どう思いますか?」
という質問です。
このような質問が増える背景には、株式の下落と金などの貴金属価格の上昇があります。
理由は簡単で、戦争や経済危機が起こると、株式を保有するのが不安になります。
そこで、実物資産である金(ゴールド)に資金が移り、価格が上がるのです。
では、ゴールドに投資はした方が良いのでしょうか?
金(ゴールド)への投資は必要か
結論からいうと、「投資しても良いが、絶対に必要ではない」という答えになります。
まずは、投資対象としてのゴールドはどのような位置付けなのか解説します。
実は、ゴールドは守りの資産と言われています。
例えば、金の延べ棒を買って金庫に保管していても、それ自体が増えるわけではありません。
お金の価値が下がったり、最近のように戦争などが起きると欲しい人が増えて価格が上昇します。
つまり、需要と供給の関係で価格が上昇することはありますが、ゴールドそのものが成長するわけではないのです。
一般的には、ゴールドは物価とともに価格が上がっていきます。
物価というのは物の価値ですから、ゴールドも物だと考えると、当然かもしれません。
しかし、それ以上のリターンはないと考えた方がいいのかもしれません。
ですから、ゴールドはインフレヘッジ、つまり、物価上昇に対応するために保有するものなのです。
インフレ対策なら他の選択肢も
一方で、同じように物価上昇に対応する資産として、株式があります。
こちらは、ゴールドと違って、物価上昇以外にも、企業が利益を上げることによるリターンが期待できます。
物価上昇による価格の上昇とともに、株式そのものが成長します。
では、物価上昇に対応するためには、どちらを保有すればいいのかですね。
基本的には株式をメインに保有することが投資の王道と言えます。
理由は、3つあります。
1つは、先ほど説明したとおり、ゴールドなど貴金属にはリターンがないことです。
それから2つ目にゴールドなど貴金属への投資は、コストが高いことです。
現物資産を持つことは盗難のリスクがあります。しかし、保管を委託すると保管費用がかかります。
最近は投資信託や、ETFでの保有も可能ですが、株式に比べてやはりコストが高いです。
最後に3つ目ですが、ゴールドなど貴金属は、価格の変動が大きいです。
価格の変動のことをボラティリティと言うのですが、このボラティリティが株式並みに高いのです。
投資の世界では、価格の変動のことをリスクと言います。
同じくらいのリスクなら、リターンが大きい方が良いですよね。
では、なぜ「必要ではない」ではなく、「投資しても良いが、絶対に必要ではない」が答えになるのかですね。
金(ゴールド)へ投資する意義はあるのか?
それは、「分散」という考え方があるからです。
投資はなるべく分散した方がリスクを抑えることが出来ます。
そこで、株式や債券だけでなく、ゴールドなどに投資をするのですね。
ゴールドを含めることで、株式と債券が同時に下落した時にも振れ幅を抑えてくれる効果が期待できるのです。
ただ、先ほど述べたように、デメリットも大きいです。
ですから、基本的には余程の投資資産がなければ必要はないと考えます。1億円以上の資金があれば、ゴールドへの投資を検討しても良いかもしれません。
それでも、全体の5%〜10%が限度です。
投資資金が高額でなければ、ゴールドへの投資はあまり必要ありませんし、実際に1億円以上の投資資金でもゴールドへの投資をしていない方も多くいらっしゃいます。
もしも、投資を検討している場合は、コストや価格の変動の大きさ、資産全体のうち何%を投資するかを十分に検討したほうが良いですね。
株式会社LongLife
富永 裕文
佐賀県武雄市武雄町大字永島15449-6
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E-mail: info@longlife-tominaga.com
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佐賀県武雄市の保険アドバイザー・ファイナンシャルプランナー・資産運用アドバイザー
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