こんにちは。富永です。
「金利1%なんて大したことない」
と思ったことはありませんか?
たしかに日常生活での1%の差はほとんど意識に残らないかもしれません。
たとえばスーパーで1%割引があっても、財布の中身は数十円しか変わらない。
そんな感覚が強いため、つい資産運用においても「1%くらいなら誤差」と考えてしまいがちです。
しかし、資産形成の世界では「1%」の差が驚くほどのインパクトを生みます。
その差は長い年月をかければかけるほど、雪だるま式に膨らみ、その差は数百万円、時には数千万円にもなります。
特に40代・50代にとっては、老後資金をどう積み上げていくかが現実的な課題となる時期です。
この記事では「金利1%の差」がどれだけ大きな意味を持つのか、シミュレーションを通して具体的にご紹介していきましょう。
複利とは何か?
「複利」という言葉はよく耳にするものの、正確に理解している人は意外と少ないものです。
まずは基本から確認しておきましょう。
単利と複利の違い
単利:元本に対してのみ利息がつく仕組み
例)100万円を年利3%で10年運用すると、利息は毎年3万円×10年=30万円。合計で130万円になります。
複利:利息も含めて運用される仕組み
同じく100万円を年利3%で10年運用すると、毎年3万円が積み上がるのではなく、利息が元本に組み込まれ、その額に対してまた利息がつきます。結果は約134万円。わずか4万円の違いですが、期間を長くするとこの差はどんどん広がります。
相対性理論だけでなく、お金の増え方の不思議にも注目していたアインシュタインは、「複利は人類最大の発明」と称したと伝えられています。
小さな差が大きな差になる“指数関数的な伸び”を資産運用に活かせば、人生にも大きな影響を与えることになります。
シミュレーションで見る「1%の差の破壊力」
理屈だけでは実感が湧きにくいので、具体的ケースに置き換えてご紹介しましょう。
ケース1
仮に40歳の人が1,000万円を運用に回し、65歳まで25年間運用を続けたとしましょう。
年利2% → 約1,640万円
年利3% → 約2,093万円
年利4% → 約2,665万円
もし70歳、80歳まで運用を続ければ差はさらに広がります。
例えば80歳まで運用を延長した場合、2%運用では約2,200万円、3%運用では約3,200万円、4%では約4,800万円超に。ここまで来ると「1%の差」を軽視できないことが直感的に伝わってきますね。
ケース2
次に、毎月5万円を25年間積み立てていく場合を見てみましょう。
年利2% → 約2,000万円
年利3% → 約2,300万円
年利4% → 約2,580万円
こちらも同様に、わずか1〜2%の差が最終的に数百万円の差につながります。
積立投資は「時間を味方にする」方法なので、複利の効果がより強く表れます。40代・50代から始めても20年近い時間があり、十分に効果を得られるのです。
金利差を生む“資産の置き場所”の違い
では、この「1%の差」はどこで生まれるのでしょうか。答えはシンプルで、資産を「どこに置くか」によって決まります。
たとえば銀行預金。メガバンクの普通預金金利は0.2%前後で、100万円を1年預けても増えるのはわずか2000円ほど。長期的な資産形成には力不足です。
国債は安全性こそ高いものの、金利は1%程度にとどまります。
これに対して株式インデックス投資は、全世界株式や先進国株式に分散することで長期的に年3〜7%のリターンが期待できます。
もちろんリターンが高いほどリスクも伴いますが、「長期・分散・積立」を基本にすれば、安定した成果を得られる可能性は十分にあります。
つまり資産をどこに置くかという選択だけで、10年後、20年後の資産の姿はまったく違ったものになるのです。
40・50代からでも間に合う!複利を味方につける方法
「複利の力は早く始めるほど有利」とよく言われます。それは事実ですが、40代・50代からでもまだ十分に効果を得られます。
むしろ複利の力を最大限にするには、これからの時間をどうデザインするかが重要です。
ステップ1:無理のない範囲から始める
生活資金を圧迫してまで投資をする必要はありません。まずは毎月の収支を確認し、「使わなくても困らない余裕資金」を見極め、その一部を長期運用に回すことが大切です。無理なく始めることで継続しやすくなり、結果的に複利の効果を長く享受できます。
ステップ2:税制優遇制度を活用する
NISAやiDeCoといった制度は、資産運用における強力な味方です。運用益が非課税になったり、掛金が所得控除の対象になることで、同じ利回りでも最終的な手取り額に大きな差が生まれます。複利効果を最大限に活かすには、制度を理解し「税金を減らす工夫」を取り入れることが欠かせません。
ステップ3:運用益を取り崩さず再投資する
複利の最大の魅力は「利息が利息を生む」仕組みです。そのためには、得られた配当や利息を消費せず、そのまま再投資に回すことが重要です。運用益を取り崩してしまえば複利の効果は途切れてしまいますが、再投資を続ければ資産は雪だるま式に増えていきます。
ステップ4:セミリタイア型の働き方で資産を守る
完全に働かない生活を目指すのではなく、週3日の勤務や副業、趣味を活かした小さな仕事などで収入を得続ける方法もあります。少額でも収入があれば資産の取り崩しを抑えられ、複利効果をさらに伸ばすことができます。働き方を柔軟にデザインすることで、安心感と経済的なゆとりを両立できるのです。
まとめ:1%を軽視しない資産設計を
「たった1%」と考えるのは簡単です。しかし、25年、30年という時間をかければ、その1%は老後資金に数百万円、数千万円の差を生む力を持っています。
資産形成においては「いくら貯めるか」だけでなく、「どう増やすか」が極めて重要です。複利の仕組みを理解し、1%の差を味方につけることが、老後の安心につながります。
今日の選択が、10年後・20年後の資産を決めます。まだ時間がある40代・50代だからこそ、今からでも複利を活かす工夫を始めてみませんか。
株式会社LongLife
富永 裕文
佐賀県武雄市武雄町大字永島15449-6
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E-mail: info@longlife-tominaga.com
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佐賀県武雄市の保険アドバイザー・ファイナンシャルプランナー・資産運用アドバイザー
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