日経平均株価が3万6千円台!株価が高い今でも投資するべき理由

投資

こんにちは、富永です。

日経平均株価が、今年に入り3万6千円台まで上昇してきました。

この価格まで上昇するのは、33年11ヶ月ぶりとのことです。

「今の日経平均株価はバブルだ」
「価格が高すぎる!」

このように感じている人も多いのではないでしょうか。

今回は、今の株価でも日本の株式に投資しても良い理由について解説したいと思います。

バブル期の日経平均株価のPERを考える

日経平均株価が過去最高値を更新したのは、今から約34年前の1989年末のことです。その日の終値は3万8915円でした。

当時の日本経済を今となっては、「バブル景気」と言います。そして、その9ヶ月後には崩壊してしまいました。

2024年2月現在の日経平均株価は、その最高値にあと少しに迫っているため、「バブル」なのではないかと言われているのです。

この株価が本当にバブルなのかどうかは、10年後になってみないとわかりません。

ただ、肌感覚で感じている方も多いと思いますが、当時とは明らかに経済の様子が違います。

34年前の「バブル景気」当時の浮かれた感は、今の日本経済にはありません。

反対にこんなに株価が上がっても、昔と比べて、景気が良くなっている実感がないという方も多いのではないでしょうか。

日経平均株価の現在のPERは、15倍から16倍程度と言われています。

PERとは、株価収益率のことで、株価が1株あたりの利益の何倍になっているか(何倍まで買われているか)を見る指標です。

株価が利益と比べ割安か割高かを判断するときに使われる指標です。

特に決まりがあるわけではないのですが、PERが概ね15倍程度が割安でも割高でもないと言われています。

そう考えると、今の日経平均株価は大きく割高ではないことがわかります。

一方で、バブル期当時の日経平均株価のPERはどうでしょうか。実は、その当時のPERは約80倍といわれています。

企業が生み出す利益に対して、とてつもなく高い株価が形成されていたことがわかりますね。

PERは指標の1つでしかないのですが、現在の株価は利益に対して、実態がともなってないことが、わかると思います。

そして、今の株価は「バブル期」の当時の価格に迫っていても、企業が生み出す利益に対して、比較的真っ当な価格形成であることが言えます。

企業の基本的価値

さて、株価はどのようにして形成されるのでしょうか。

実は、株価をが変動する要因は2つあります。

1つは、企業の利益成長によって形成される、企業価値です。企業が成長すれば、株価も上昇します。

さまざまな企業活動をした結果、1年間に生み出した利益や価値がその株価に反映されるのです。

基本的に、株価は企業が生み出す価値によって成長していきます。

2つ目は、需要と供給による変動です。つまり、人気によって価格が変動します。

常に売買される株式は、人気によっても価格変動の影響を受けます。

人気がなく、本来の価格より安い価格になります。一方で、多くの人が欲しいと買う人が増えれば、本来の価値よりも高い価格になることもあるのです。

バブル期の株価は、まさにそのようにして高い価格が形成された時期だったのです。

この、人気による価格はその後どうなるのでしょうか。

実は、この価格は本来の企業の価値ではありません。

ですから、企業が生み出す価値の平均に回帰していきます。

実際に日経平均株価が算出された、1950年頃からの株価の推移を見てみましょう。

TradingViewより引用

長期的には、右肩上がりに成長していることがわかります。

日経平均株価は、指数算出後から計算すると、年平均7.5%程度のリターンがあります。

そして、真ん中の1980年代後半から1990年代前半の価格が異常に高いことがわかります。

そしてその後の低迷が、その上昇による「平均回帰」だということもわかります。

分散投資の重要性

このように、「PER」と「平均回帰」という観点から見ると、今の日経平均株価が高すぎるわけではないことがわかります。

つまり、日本の株式に投資することは、判断として大きな間違いではないことがわかります。

ただ、「日経平均株価が高いわけではない」ということを理由に、全額を日本の株式に投資しても良いのでしょうか。

実は、このまま株価が、ずっと上がり続けるというわけではありません。

上がったり下がったりしながら、平均回帰しつつ、成長していきます。

株価はどのように変動するかわからないのです。

来年は、今よりも下落しているということだってありえます。

やはり大切なのは、国際分散投資という考え方です。

今、成長している国や地域はとても魅力的に見えますよね。

過去に大きく成長している実績を見ると、そこに投資したくなるのが人間です。

しかし、今回お話しした「平均回帰」は必ず起こります。

過去に成績が良かったものが、今後もずっと良いとは限りません。

だからこそ、世界に広く分散投資して、世界中の利益の果実を得ていくことが重要なのですね。

株式会社LongLife
富永 裕文
佐賀県武雄市武雄町大字永島15449-6
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