国内、外国株式どっち?確定拠出年金で、国内株式を組み入れる検討の余地がある3つの理由

資産運用

こんにちは、富永です。

こんな質問がありました。

会社の確定拠出年金ですが、資産運用は外国株式にしたほうがいいと言われました。

当方初心者です。

日本国内だと変わらないからと。リーマンショック等が起こらなければ外国株式のほうがいいとのこと。

どのようにしたら良いか、ご教示下さい。

iDeCoの認知度の高まりと共に、確定拠出年金に対する質問が、とても増えてきました。

確定拠出年金には、企業型と個人型の2つの種類があります。

いずれにしても、どのように運用するかは、自分自身で決める必要があります。

将来、受け取る金額が変わる訳ですから、質問者さんも真剣に考えられているのだと思います。

結論からお話をすると、国内株式、外国株式どちらにも投資した方が良いです。

バランスが大切ということですね。

もちろん、外国株式のみでも良いのです。

しかし、日本株式も検討の余地があるとも考えています。

今回は、日本株式のメリットと、組み入れるとしたら実際にどの様にしたら良いか、考えたいと思います。

国内株式を検討する理由は3つ

「日本国内は変わらない」と言うのは、どなたかに、日本株式に投資しても成長しない、とアドバイスを頂いたのかも知れませんね。

確かに日本株式は、バブル崩壊前の最高値を30年経った今も更新出来ていません。

今後、少子高齢化が進み、人口減少、外国に比べ経済成長率もいまいちで良い材料がありませんね。

では、なぜ日本株式に検討の余地があるのか、です。

今後、何かイベントがあるとか、短期的な予想ではありません。

理由は3つあります。

①為替リスクがない
②長期で考えた時には期待値は同じ
③日本の株式市場の将来性

為替リスクは意外と大きい

まず、為替リスクについてお話しします。

外国株式には為替リスクがあります。

円高や円安で価値が変わるのです。外国株式で運用するという事は、多くの場合ドルで運用するという事になります。

例えば、ドルで運用すると1$=100円の時に預けた100万円は1$=110円になると110万円になります。反対に1$=90円になると90万円になってしまうのです。

為替は、1年間で10円程度変動する事が、普通にあります。

と言う事は、あなたが、一生懸命リスクを取って長期で運用した確定拠出年金が50%増えていたとしても、為替によっては利益の10%くらいが簡単に吹っ飛ぶ可能性があるのです。

もちろん、為替によって、反対に増える可能性だってあります。

ただ、株式での運用に比べると、為替は運の要素が大きいのです。

一方、日本の国内株式なら、為替の影響はありません。

将来、外国で生活する可能性があれば別ですが、国内に住んでいる以上、為替の影響は少ないに越した事はないのです。

長期で考えると、期待値はあまり変わらない

続いて、長期で考えた時の期待値についてです。

期待値とは、将来の値上がりに、どのくらい期待出来るかです

もしも、外国株式は成長して、日本はいっさい成長しない事が分かっていたとすると、日本の株価はどうなるでしょうか。

成長しない訳ですから、誰も買いません。

誰も買わない株には値がつかないのです。しかし、現実には、ほとんどの会社の株には値が付いています。

先程述べたように、人口減、経済が低成長などで、期待値が低そうです。

しかし、見方によっては、低成長なりに割安な価格が、形成されているとも言えます。

成長があまり期待出来ない株は下がります。下がれば割安になります。割安だと思われる株は誰かが買います。

買われれば株価は上がるので、実は基本的にどの株式も適正な値段に落ち着くのです。

日本の株式市場が成熟することに期待できる

最後に、日本市場の将来性についてです。

日本の株式市場は、アメリカなどに比べて遅れていると言われています。

日本の企業は、経営が非効率であったり、コーポレートガバナンス(企業統治)の改革が必要だと考えられているのです。

一方、アメリカの企業は株主重視の傾向が強いです。効率的な経営で、企業は成長していっています。

企業は株主が、お金を出資する事によって成り立っているのだから、利益は配当や株価の上昇という形で還元するべきだと言う考えです。

反対に株主を大切にしない企業は、淘汰されてしまいます。

企業も、より良いサービスや製品を作って、利益を上げ、株主に還元するために一生懸命になるのですね。

だからこそ、世界中のマネーがアメリカの株式市場には集まるし、企業の成長も凄いのです。

一方、日本の株式市場はというと、まだまだその様な文化が根付いていません。横並び意識や、規制も多かったりします。

日本は、まだまだ市場自体が未成熟なのです。

しかし、最近は日本の企業も、配当を増やす傾向があったり、自社株買いと言って株の価値を高めたりする企業も増えてきました。

株式市場の成熟、企業のコーポレートガバナンスが今後、整ってくることを考えれば、日本はまだまだ伸び代があります。

まとめ

少し長くなってしまいましたが、確定拠出年金は基本的に外国株式で運用した方がいいです。

ただし、国内株式に価値がない事はありません。

投資初心者だと、他に運用資産はお持ちでないと思います。

そうすると、質問者さんは預貯金も、お給料も日本の円で受け取る訳ですよね。

それならば、全額を外国株式で運用しても良いです。

仮に、他に投資信託や変額年金保険など運用資産があるとします。

その場合、ある程度、外国株式などを保有して為替リスクを取っていると考えられます。

そういう時は、国内株式を一定割合入れても良いです。

例えば、外国を7割、国内を3割といった感じですね。

以上、参考になれば嬉しいです。

株式会社LongLife
富永 裕文
佐賀県武雄市武雄町大字永島15449-6
TEL:0954-27-8822
E-mail: info@longlife-tominaga.com

賢くお金を増やす!10日間の無料LINEセミナー
資産運用の無料個別相談

コメント

タイトルとURLをコピーしました