2022年4月以降、年金の受け取り方で、あなたの老後が変わるかもしれない

社会保険制度の改正

こんにちは、富永です。

今、年金の繰下げ受給に対する関心が、とても高まっています。

老齢年金を1年以上、遅らせて受け取る方法です。

実は、2022年4月に繰下げ受給の制度の改正が予定されています。

知っているだけで、あなたの年金の受取額が8%〜84%も増える可能性もあります。

老齢年金の繰下げ受給とは?

老齢年金の受給開始年齢は、原則65歳です。

昨年は、1つの節目の年でもありました。

受取を早めて、繰上げ受給すると、1ヶ月につき0.5%減額されます。

例えば、自営業で国民年金のみの方が、65歳から年額70万円を受け取れるとします。

少し早めにもらうために、64歳から受け取るように繰上げ請求すると、年額65万8千円に減額されます。

一方、受取を66歳以降に遅らせて、繰下げ受給することも可能です。

繰下げ受給は1ヶ月遅らせるごとに、0.7%増えます。

例えば、会社員などで、65歳から年間200万円の年金を受け取れるとします。

受給を1年遅らせて、66歳から受け取ると、年間216万8千円受け取ることができるようになります。

70歳から受け取ると284万円にもなるのです。

増額された年金が一生続くので、高齢社会の日本では、長生きのリスクに対して安心感があります。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO30076330S8A500C1PPE000/

繰下げか一括が選択も可能

この制度には、良い点がもう一つあります。

繰下げ受給か、一括受給かを選択出来るのです。

例えば、先ほどの70歳まで年金を受給しなかった会社員が、繰下げではなく一括での受給を希望したとします。

この場合、65歳からの5年分の年金1000万円が一括で支払われます。

それから、70歳以降の受取年金額は65歳から請求したものとして、年間200万円です。

繰下げ受給をする予定だったものの、急にまとまった資金が必要になった場合でも、柔軟に対応する事ができるのです。

繰下げ受給の選択期間が延長に

この繰下げ受給の制度、これまでは70歳までが最長でした。

しかし、2022年4月以降は75歳まで延長する事が可能になりました。

70歳以降も、これまでと同じように、1ヶ月あたり0.7%増額されます。

仮に、最長75歳まで繰下げると、84%増額されます。

65歳で年額200万円受け取る予定だった場合は、年額368万円にもなります。

https://financial-field.com/pension/entry-84286

もちろん、一括受給を希望する事も可能です。

この場合、年金の受け取りは5年で時効になるという制度があるため、特例が設けられています。

例えば、先ほどの例で、75歳で一括請求すると、70歳まで繰下げた事として計算されます。

この場合、今後は70歳まで繰下げた年額284万円の年金と、70歳から75歳までの5年分1420万円が一括支給されます。

つまり、一括請求したとしても、70歳まで繰下げたとみなして受け取れ、一時金も受け取れるのです。

繰下げ受給の方法

繰下げ受金を希望する場合、方法はカンタンです。

現在、特別支給の老齢厚生年金を受け取っている人は、65歳の誕生月までに送られてくる書類に繰下げ請求の丸をつけて送り返すだけです。

また、何も返送しない場合も、自動的に待機状態になり66歳以降に請求する事で繰下げ受給する事になります。

全ては計画が重要

2016年に出版された『LIFE SIFT』で人生100年時代と言う言葉が使われて始め、世の中にすっかり定着しました。

我々日本人は、世界一の長寿国で生きる事ができ、とても幸せです。

一方で、これまでよりも老後は長くなります。

それは、幸せでもあり、残酷な事でもあります。

今後は「長生きしてしまう」というリスクがあるのかもしれません。

これまでどおり、老後の為に蓄え、切り崩して生活する事も1つの方法です。

しかし、今後は年金の受給を遅らせ、増額させるという選択肢があると良いのかもしれません。

長生きのリスクに備えるためには、大きな安心材料となります。

長く働く事で収入がある、もしくは貯蓄で生活費をまかなえば、繰下げ受給することが可能です。

今後は、早期に計画をし、準備をすることが重要になるでしょう。

株式会社LongLife
富永 裕文
佐賀県武雄市武雄町大字永島15449-6
TEL:0954-27-8822
E-mail: info@longlife-tominaga.com

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