「トランプ大統領、就任100日超え」
早いもので、大統領就任から100日を超えたそうです。
そんな中、すでに日々の生活や資産運用に変化を感じている方も多いのではないでしょうか。
NISA口座で投資した投資信託の評価額が下がっている…
買い物時に日々値上がりを実感する…
こうした身近な“お金の変化”は、決して偶然ではありません。
世界経済、特にアメリカの動きは、私たちの家計や資産形成に大きな影響を与えています。
トランプ大統領が就任し、大規模な関税政策を打ち出したことで、円高、株価の乱高下――。
さまざまな変化が起こっています。
とはいえ、「株価の変動が不安だから投資をやめたほうがいいの?」「今後どう動けばいいの?」と戸惑う必要はありません。
本記事では、トランプ大統領の政策がもたらす日本経済への影響を整理しつつ、これからの資産形成に必要な考え方と具体的な対策をわかりやすくお伝えします。
今だからこそ、どんな相場でもブレない“自分軸の資産形成”を見直してみましょう。
トランプ政策が日本経済と家庭に与える影響
トランプ大統領の関税政策は、世界経済に大きなインパクトを与えています。
では、具体的に私たちの生活や資産にはどのような影響があるのでしょうか?
考えられる注目ポイントを整理します。
物価高・生活コスト増加
トランプ氏と言えば、「関税強化」による保護主義的な政策も特徴です。
再び貿易摩擦が激化すれば、世界経済は不安定になり、日本にもその影響が波及します。
特に、日本はエネルギーも食料も輸入に頼る国。
貿易環境の悪化が重なれば物価高がさらに進むリスクがあります。
米国株の不安定な値動き
資産運用をしている方にとって、最大の関心事はやはり株価の動きでしょう。
トランプ氏の減税・規制緩和政策は、企業業績を押し上げ、株価上昇を促す効果があります。
実際、前回政権時には「トランプ相場」と呼ばれる株高が続きました。
しかしその一方で、外交リスクや突発的な発言による市場の混乱も多発。
株価が乱高下する「ジェットコースター相場」となり、短期的に利益を狙う投資家は大きく振り回されました。
今回も同様に、米国株は不安定な動きを見せる可能性が高いと考えられています。
投資初心者が知っておきたい!“世界情勢と資産形成”の関係
「世界情勢と資産形成の間に、どんな関係があると思いますか?」
株価のニュースを目にするたびに、「自分の資産は大丈夫かな?」と不安になる方も多いでしょう。
確かに、世界経済の動きは私たちの資産に影響します。
しかし、まず理解しておきたいのは、“影響する=すぐに行動しなければいけない”わけではないということです。
為替が動いた、株価が下がった、金利が上がった――。
こうした変化に敏感になるのは悪いことではありませんが、ニュースを見るたびに一喜一憂して、焦って売買してしまうのは逆効果です。
資産形成において重要なのは、「いま何が起きているか」を知った上で、長期的な視点を持つこと。
世界がどれだけ動いても、慌てずに構えるためには、基本的な知識と正しい考え方が必要です。
まず、世界情勢が私たちの資産にどのように影響するのかを理解するために、基本的なキーワードを押さえておきましょう。
代表的なのが「為替」「株価」「金利」の3つです。
知っておきたい基礎知識「為替」
ニュースでよく耳にする「為替(円安・円高)」は、私たちの生活にも資産にも直結しています。
円安が進めば輸入品やエネルギーの価格が上がり、日々の生活コストが増えるだけでなく、外貨建ての資産(例えばドル建て投資信託など)の価値も円換算で変動します。
逆に円高になれば海外旅行や輸入品は割安になりますが、外貨資産の評価額は下がることもあります。
知っておきたい基礎知識「株価」
次に「株価」は企業の業績や各国の政策、世界的な出来事(戦争や政権交代など)によって日々変動します。
短期的には上下を繰り返しますが、経済全体が成長していく限り、長期的には右肩上がりになる傾向があります。
だからこそ、長期投資が有効だと言われているのです。
知っておきたい基礎知識「金利」
最後に、忘れてはならないのが「金利」です。
「金利」はローンの返済額や預金の利息に影響するだけでなく、債券価格や為替相場にも関わっています。
日本は長らく低金利時代が続いていましたが、最近では日銀の政策変更もあり、少しずつ動きが出ています。
金利が上がると、借り入れのコストは増えますが、預金や債券の利回りが改善することもあります。
このように、為替・株価・金利の動きはすべて連動しており、世界情勢の変化が家計にも資産形成にも少しずつ影響を及ぼしているのです。
だからこそ、大切なのは「今、何が起きているのか」を冷静に把握したうえで、長期的な視点を持つこと。
ニュースに敏感になることは良いことですが、“知ったうえで、どう行動するか”が資産形成のポイントになります。
トランプ相場に振り回されない!長期で資産を育てる2つの鉄則
短期的な相場の波に乗って利益を狙うのは、プロの投資家でも難しいものです。
投資初心者が意識するべきことは「予測しない勇気」と「続ける仕組み」です。
ここからは、トランプ相場のような不安定な時期でも、安心して投資を続けるための3つのポイントをご紹介します。
①短期予測をしない
「そろそろ上がりそうだから」
「ニュースを見て不安になったから売ろうかな」
資産形成において、こうした短期的な感情に流された判断は禁物です。
相場を完璧に読むことは不可能だと割り切り、“予測しない”ことが最大の防御策でもあることを意識しておきましょう。
②分散投資でリスクを抑える
「米国株が強い」と言われますが、アメリカ経済に頼りすぎると政策や景気悪化による影響をダイレクトに受けるリスクがあります。
さらに、株式だけに偏ると、相場の大きな値動きに振り回されやすくなります。
だからこそ、全世界株式などにして地域を分散したり、債券・不動産投資信託(REIT)など分散するなど、資産を分けて持つ「分散投資」が大切です。
加えて、円だけでなくドル資産も持つことで、為替リスクも抑えられる安心感が生まれます。
重要なのは、相場が上がっても下がっても、何もしないことが成功のカギだということ。
感情に左右されず、長期的に積み上げていくことで、時間を味方につけた資産形成が実現しましょう。
まとめ:経済の波に左右されない“仕組み”を持とう
トランプ政権の復活や世界情勢の変化で、これからも相場は大きく動くでしょう。
でも、経済の動きは誰にも読めません。
だからこそ、振り回されない仕組みづくりが大切です。
例えば、
・毎月〇円は積み立て投資をする
・相場が下がっても「売らない」と決めておく
・生活費の半年分は手元に確保しておく
など、こうしたマイルールを設定しておくだけでも、々のニュースに心を乱されることなく、長期的に資産を育てることができます。
投資は「続けること」が何より重要。
短期の変動に一喜一憂せず、10年先を見据えて、淡々と続けることが成功のカギです。
今回のトランプ相場をきっかけに、今こそ“ブレない資産形成”を始めましょう。
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