ラーメン価格で見る世界のインフレと日本の物価

資産形成

こんにちは。富永です。

ラーメン、それはシンプルでありながら奥深い日本の文化。多くの国々に広がり、その土地の特色を取り入れながらも、元の味をしっかりと守っています。

しかし、最近の日経新聞の記事によると、ラーメンの価格はただの食べ物の価格としてだけではなく、各国の経済状況を反映するバロメーターとしても注目されているようです。

日本と海外でのラーメン価格の差

記事によれば、日本(東京都区部)のラーメン1杯の平均価格は565円。有名店でも800円から1000円程度で楽しむことができます。

例えば、とんこつラーメンで有名な、一風堂銀座店の白丸元味は850円。赤丸新味でも950円となっています。

一方、ロンドンやバンコクでは2200円、ニューヨークではチップ込みで3100円と、日本の数倍の価格がかかることが明らかになりました。

都市名ラーメン1杯
ロンドン2200円
香港1800円
ニューヨーク3100円
マニラ1300円
ムンバイ1800円
上海1000円
バンコク2200円
シリコンバレー2800円
日本経済新聞の記事より当社にて作成

私たちのイメージでは、東南アジアなどは物価が安いというイメージがありますよね。

では、なぜこんなにも価格差が生まれるのでしょうか?

インフレの影響

多くの国々が経済成長を遂げる中で、物価の上昇が進んでいます。物価の上昇率が高いと、一般的にはその国の通貨の価値が下落していると考えられます。

これは、通貨の購買力が低下しているため、同じ商品やサービスを購入するのにより多くの通貨が必要になるからです。

実際に、ロンドンやニューヨークなどの大都市では、物価上昇率が高くなっており、それがラーメンの価格にも影響しています。

生活水準と物価

一方で、日本の物価の安さは、生活水準の高さとは裏腹に、インフレが進行していないことを示しています。

日本の経済は、長らくデフレの影響を受けてきました。

これが、消費者の購買行動に慎重さをもたらし、企業も価格の引き下げを余儀なくされてきました。結果として、物価が大きく上がっていません。

地域性の影響

もちろん、ラーメンの価格には地域性も影響しています。例えば、ニューヨークやシリコンバレーなどの都市部では、家賃や人件費が高いため、それが商品価格にも反映されることが考えられます。

また、ラーメンという他国の料理を提供することによる、プレミア感を出すために、価格を高く設定している可能性もあります。

しかし、ラーメンの価格を通じて、世界の経済状況や物価の動向を知ることができます。

身近な存在だからこそ、価格の差に驚いたのではないでしょうか。

このような情報によって、国内だけでなく海外との比較をして、今後どのような行動をするべきか考えることが大切です。

ラーメン一杯から学べる経済の教訓は、実は非常に深いものなのです。

日本の物価上昇:消費者物価指数の見方とその影響

これまで、日本の物価はほぼ横ばいでした。しかしながら、最近の総務省統計局のデータによると、日本の物価も徐々に上昇してきています。

この物価の上昇がどのような意味を持つのか、そしてそれが私たちにとって、どう影響するのでしょうか。

消費者物価指数とは?

消費者物価指数(CPI)とは、一般家庭が消費する商品やサービスの平均的な価格変動を示す指数のことを言います。これをもとに、物価の上昇や下落の状況を把握することができます。

最新のデータを読み解く

総務省の報道資料より抜粋

令和5年8月分の消費者物価指数を見ると、総合指数は前年比で3.2%上昇しています。また、生鮮食品を除く総合指数は3.1%上昇、さらに生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数では4.3%の上昇が見られました。

このデータから、以下の点が読み取れます。

生鮮食品やエネルギーの価格変動の影響を除けば、実質的な物価の上昇率は4.3%となります。

つまり、1年間の生活費が200万円だった家庭の場合、年間で8万6千円の支出が増えたということです。

それなりに物価上昇が見られると言えますね。

エネルギーの価格が上昇しなかった場合や、生鮮食品の価格が安定していた場合でも、物価の上昇は確実に進行していることがわかります。

私たちへの影響

物価上昇すると、同じ量の商品やサービスを買うのに、より多くのお金が必要になることを示しています。

つまり、お金の価値が下がったということができます。

銀行預金やタンス預金しているお金は、額面が減ることはありませんが、実質的に目減りしているのと同じです。

その分、給与や年金が増えればいいのですが、実際には物価上昇に追いつくほどの上昇はしていません。

私たちはどのように対策したらいいのか

物価上昇が進行する中、資産の保全や増加を目指す投資方法として、株式投資が注目されています。

物価上昇する世の中では、株式投資にはいくつかのメリットがあります。

実質的な資産価値の保全・増加

物価上昇により、お金の価値が下がることによって、企業の収益や資産価値も一緒に増加する傾向があります。

また、投資家は現金や債券から、株式や不動産といったリアル資産へと資産の移す傾向があります。

この需要増により、株価が上昇する可能性が高まります。

このため、株式という実質的な資産に投資することで、インフレーションの影響を受けにくくなります。

企業収益の増加

多くの企業は、物価上昇に伴い、商品やサービスの価格を引き上げることができます。

その結果、収益が増加する企業も出てくることが期待され、その企業の株価も上昇する可能性が高まります。

まとめ

物価が上がる時には、現金を持っているだけでは、お金の価値が下がるため、同じ金額で買える物の量が少なくなります。

日本がアメリカほどの物価上昇をするのかはわかりません。しかし、長いデフレスパイラルを脱却しインフレの世の中に変わろうとしてします。

インフレの世の中が決して悪いわけではありません。

適度なインフレは、経済を成長させ賃金を上昇させるなど、私たちの生活を豊かにしてくれます。

一方で支出が増える、現預金の価値が下がるなどマイナスの面もあります。

このリスクを回避し、資産の実質的な増加を目指すために、株式投資は非常に効果的な選択肢となります。

適切な資産運用をすることで、インフレ環境下でも大切な資産を守ることができるでしょう。

株式会社LongLife
富永 裕文
佐賀県武雄市武雄町大字永島15449-6
TEL:0954-27-8822
E-mail: info@longlife-tominaga.com

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