確定拠出年金・イデコは出口戦略で数百万円の差が出る

確定拠出年金 イデコ iDeCo

こんにちは、富永です。

老後資金のためにイデコ(iDeCo)を利用している方も、多いのではないでしょうか。

イデコとは正式名称は、個人型確定拠出年金と言います。

自分で用意する年金ですね。

税金が安くなったり、運用益が非課税だったりと良いことが多い制度です。

しかし、イデコにも落とし穴があります。

決して、制度を否定するものではありません。

制度を理解して、上手に利用しましょう。

では、どこに落とし穴があるのでしょうか。

それは受け取りの時なのです。

上手に、受け取りの戦略を立てなければ、いけません。

そうしないと、せっかく安くなった税金を、まとめて支払う事になります。

将来、退職金を受け取る会社員の方は、特に注意が必要です。

イデコで積み立てたお金は、60歳以降受け取ることが、可能です。

その場合、運用益は非課税なのですが、受取るお金は課税されます。

ただし、一括で受け取る場合は、退職金所得控除、年金で受け取る場合は公的年金等控除を使うことが出来ます。

一般的には、優遇枠の大きい退職所得控除を使うことが多いと考えられるのです。

しかし、会社員で退職金を受け取ると、退職所得控除の枠を使ってしまうのです。

場合によってはイデコの受取金額が課税されることが考えられます。

例えば、勤続38年だと、2060万円の退職所得控除があります。

退職金を2000万円受け取ると、残りの控除枠は60万円しか無くなってしまうのです。

せっかく、所得税と住民税がお得になったと思っていたら、受け取りの時に支払う事になった、なんてこともありえます。

ちなみに、退職所得控除を2回使うことも可能ではあります。

例えば、イデコの一括受け取り後、5年経てば会社からの退職金でも退職所得控除が使えます。

また、会社からの退職金をもらって、15年以降にイデコを受け取ることでも控除を使うことが可能です。

いずれにしても、イデコは運用益が非課税になるお得な制度です。

しかし、出口戦略をしっかり考えておくか、どうかで数百万円の差が出る可能性があります。

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